強いマッサージは体に効くと思っていませんか?

マッサージについて

「ゆたの蒲田整体院」では、整体でもオイルマッサージでも、基本的に強圧をしません

それはゲイマッサージだからではありません。今回はオフセット鎮痛についてのお話です。

整体院をやってると、たまーにいるんですよ。「肩がガッチガチやねん。死ぬほど痛くてもいいから、とにかく強く揉んでくれや(なぜか関西弁)」というお客様(関西の皆様ごめんなさい、あくまでイメージです。そういうお客様には、強く揉めば揉むほど、筋繊維を傷つけてしまうことがあることを説明し、強いながらも、ギリギリのところを狙って施術をしています。

なぜかというと、この「必要以上に強く揉む(もしくは押す)」というのは、筋繊維を傷つけてしまうというリスクと同時に「オフセット鎮痛」を生んでしまいすいのです

「オフセット鎮痛」とは、今ある痛みより、より強い痛みを感じさせることによって、元々の痛みをほとんど感じなくなる、鎮痛作用のことを言います。

分かりやすい例で例えると、銭湯で42℃と45℃の湯船があったとします。

最初に42℃のお風呂に入ると多くの人は「うわっ、結構熱いお風呂だなあ」と思います。その後、45℃の湯船に入ると、「あぢぢぢぢぢぢぢぢぢぢ入ってられないッ!!!」となります。そしてその後もう一度42℃のお風呂に入りなおすと「あれ?さっきよりぬるくなった?」と感じる、そんなイメージです。

つまり、今感じている痛みよりも強い刺激を与えることによって、もともとあった痛みがなくなったような気になる、脳を騙しているということですね。

このオフセット鎮痛のやっかいなところは「癖になる」ということ。なぜなら、一瞬でもスッキリした気になるわけで、そういう体験をした人は「強く揉む=痛みが取れる」と脳に刷り込みをされてしまうのです。

そのため、「強く揉めば揉むほど、体にいい」と勘違いしたままマッサージでは「とにかく強く揉んで」と頼むようになり、オフセット鎮痛のことを知らないセラピストは、「よーし、思いっきり強く揉んでやる!!」と強圧をしてしまい、お客様はオフセット鎮痛の沼にハマっていくのです。

ただし、実際には痛みの原因は取り除かれていないどころか、筋繊維を傷つけ、その修復過程で更に筋繊維が分厚く固くなってしまい、「コリがどんどん慢性化する⇒より強い刺激を求める⇒もっと悪化」という負のスパイラルにおちいってしまいます。

「強いマッサージは効く」と思っている方がいたら、それは単に脳を騙しているだけで、根本的な解決には至らないことを知っておいてください。とはいえ、表面を撫でてるだけのマッサージもこれまた違うので、うまくコリの原因を探し、ピンポイントに効かせるというのにはとても技術がいることなんですね。(ゆたはまだ修業中です。これが一番難しいの…)

そんなこんなで、「ゆたの蒲田整体院」で、整体でもオイルマッサージでも「痛くて我慢できない」と感じたときは、遠慮せずに「痛いのでもう少し緩めてください」とおっしゃってくださいね。

その痛みは決して患部を良くするものではありませんので。

ではまた~

強いだけがいいんじゃないんだおう。

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